「マキネッタが爆発」と聞くと怖いですし、大げさな…という気分にもなりますが、実際に体験してしまいました。
試行錯誤の結果、原因を確かめて対策をとれば難しい手間なく安全に使えることがわかって安心。同じ悩みを持つ方のお役に立ちたいと本記事をまとめました。
マキネッタは、ほろ苦いカフェラテからアフォガードなどのスイーツまで、あなたのコーヒーライフをより楽しくしてくれるコーヒーツールです。
「爆発怖い」を解消して、ぜひ使いこなしてくださいね。わたしも引き続き気をつけます!
それではマキネッタの爆発の原因と対策6つについて書いていきます。
ビアレッティのマキネッタが爆発する原因
マキネッタが爆発する原因は6つあります。
原因がわかれば対策しやすくなりますよ
原因①水が多すぎるから
- 水が多すぎると圧力がかかりすぎる
- カップ数に応じた水量が過不足なく必要
ビアレッティのマキネッタは、下部のタンクに入れた水が沸騰したときにできた水蒸気が上に押し上がり、圧力となってモカコーヒーを抽出するという仕組みです。
水が多すぎると水圧がかかりすぎ、マキネッタ爆発の原因になります。
原因②粉(コーヒー豆)の量が多すぎるから
- コーヒー豆が多すぎると、お水が通過するのに想定以上の圧力が必要になる
- コーヒー豆は押さえつけすぎると量が多くなりすぎる
エスプレッソマシンを使うときは、コーヒー豆(粉)を均一に押し込める「ダンピング」という技術が必要。
ですが、ビアレッティのマキネッタでダンピングをすると粉が多すぎになってしまい、水圧がかかりすぎて爆発の原因になります。
原因③粉(コーヒー豆)がバスケットの真ん中に凝縮しすぎているから
- コーヒー豆が不均一だと水圧もアンバランスになる
- 特にバスケットの真ん中にコーヒー豆が詰まっていると、水圧が強くなりやすい
コーヒー豆をスプーンでバスケットに移すとき、端は隙間ができやすく、中央は豆が偏りがちになります。
スプーンでポンポンっと押さえてしまうと真ん中だけ豆の密度が高くなり、水の最初の通り道となる中央で水圧が高くなりすぎてしまい、マキネッタ爆発の原因となります。
原因④火加減が強すぎるから
- 火加減が強いと急激に水温が変わる
- 水温が急に変わると圧力も急激に加わる
マキネッタは火にかけても沸騰するまでは無言を貫くので、なんとなく気持ちが焦って火力を強めたくなります。
が、急激な変化に弱いのもマキネッタの特徴。火加減が強いと急激な圧の変化で爆発の原因となってしまいます。
原因⑤マキネッタの締めが甘いから
- マキネッタの締めが甘いと、サイドから圧力が逃げる
- 横からコーヒーが吹きこぼれる可能性あり
マキネッタはサーバー(上部)とタンク・ボイラー(下部)を手で回して締めて使用します。
締めが甘いと水圧が接続部から逃げてコーヒーが横から漏れてしまいます。この場合、上部で爆発とは違い、横から吹きこぼれるというトラブルの原因に…
原因⑥粉(コーヒー豆)が接続部にはみ出ているから
- 見落としがちなマキネッタ爆発の原因
- コーヒー豆が接続部の溝に落ちていると、上部と下部をきっちりと締められない
こんなちょっとでも?と見落としがちなマキネッタ爆発の原因が、コーヒーの粉が接続部の溝に付着してしまうことです。
コーヒー豆が溝に付着すると、マキネッタの上部と下部を接続するときにすき間ができてしまい、きっちりと締められません。
「ビアレッティの爆発」写真は、ロドキャンでキャンプを楽しむやまとさんにご提供いただきました!
ロードスター×キャンプの意外性がすてきポイントです!
ビアレッティのマキネッタ・爆発への対策
マキネッタ爆発の原因をふまえて、是非とも取り入れたい対策が6点です。
1つ1つはかんたんな対策なので一緒に気をつけていきましょう。
No more マキネッタの爆発!
対策①水量を調整する・ブリッカは特に注意!
- モカエキスプレスは安全弁より下になるように
- ブリッカは計量してタンクに入れるのがベター
モカエキスプレスの場合
ビアレッティのモカエキスプレスは、安全弁のちょぼの下に、水位線があります。超えないようにしましょう。
ブリッカの場合
モカエキスプレスより水圧が2気圧ほど強くかかるブリッカは、さらに水量を守ることが重視されます。
付属品に計量カップも同梱されているので、爆発が不安な場合は慣れるまで毎回計量する方がベター。
対策②粉(コーヒー豆)はダンピング不要ですり切り一杯
- コーヒー豆の量は多すぎると圧力がかかりすぎる
- 初心者さんは「爆発させない」を最優先でOK
スプーンでコーヒー豆を移すと、つい「ポンポン」としたくなりますが、押さえ過ぎは厳禁です。
マキネッタ上級者になると、豆の量やかける圧力を調整してより好みの味に近づけていきますが、初心者の場合「爆発させない」が最優先。ラフに入れて、スプーンの柄ですり切りいっぱいにする程度で大丈夫です。
対策③粉(コーヒー豆)はバスケットを左右に揺らして端まで行き渡らせる
- コーヒー豆は密度が真ん中に集中すると圧力がかかりすぎる
- 初心者さんは「爆発させない」を最優先でOK
コーヒー豆をバスケットに移すとき、1/3ほど入ったところで左右に優しく振れば、端まで均一にコーヒー豆が行き渡ります。
1/3ごとに左右に振るのを繰り返して、入りきったところですり切り一杯にすればOK!
対策④火加減はマキネッタの底部からはみ出さない弱火にする
- マキネッタは急激な温度の変化に弱い
- マキネッタの底からはみ出さない「弱火」にしよう
モカエキスプレスもブリッカも、底部からはみ出ない程度の弱火に調整しましょう。
強火だと樹脂ハンドルが溶けるトラブルの原因にもなります。
一般的なガスコンロの場合、4カップ以下のマキネッタだと五徳の上に乗らない可能性が大。
ミニ五徳や100均で小さな網を買って間に挟むと安定しやすくなります。
マキネッタは水蒸気とコーヒー豆が触れ合う時間が長くなると、酸味が強く感じやすいコーヒーになる性質があります。味が気になったときは、タンク内に入れるお水をお湯に入れると時短で味がスッキリします。
マキネッタが熱くなるので上部と下部の接続時のやけどにはご注意くださいね!
対策⑤上部と下部(タンク)の接続を確認する
- マキネッタは接続が甘いと横から吹きこぼれる
- お湯をタンクに入れるときはやけどに注意して固く接続しよう
ビアレッティのマキネッタは、どの機種でも上部と下部をくるくる回して接続する構造です。
サイズが大きくなるほど、手が小さな人は回しにくく感じるかもしれません。固く接続するためにもしっかり力を込めましょう。
故障予防のため、ハンドルを持って回すのではなく本体部分を持ってくださいね
対策⑥マキネッタのバスケットからコーヒー豆がはみ出さないようにする
- 接続部の溝にコーヒー豆が入り込むとすき間ができて爆発の原因になる
- バスケットをタンクにセットしたとき、指ではみ出たコーヒー豆を取り除こう
マキネッタをすき間なくしっかりと接続するためにも、余分なコーヒー豆が溝に落ちていないか確認してくださいね。
接続が甘くなると圧力が逃げて横からコーヒーが漏れたり、抽出が弱くなり味にも影響が出てしまいます。
ビアレッティのマキネッタで爆発しやすい機種・種類
どの機種でも爆発が起こる可能性はあります。
中でも特殊バルブがある「ブリッカ」は、かかる圧力が他の機種より高いので爆発への対策が必要!
ビアレッティのマキネッタは、対応する熱源・特殊バルブの有無・素材により4種類あります。
「爆発しやすい」という視点では、一番気をつけるべき種類はブリッカです。
わたしは、モカエキスプレスを使用していたときは1度も爆発したことがなく安心していたのですが、ブリッカを使って「本当に爆発するんだ」と知りました…
これから購入予定で種類に迷っている人は、ビアレッティのマキネッタの種類と特徴、選び方をまとめているので参考にしてみてくださいね。
【まとめ】ビアレッティのマキネッタが爆発する原因
ビアレッティのマキネッタが爆発する原因と対策は以下のとおりです。
原因 | 対策 |
---|---|
水が多すぎるから | 水量を調整する |
粉(コーヒー豆)の量が多すぎるから | 粉(コーヒー豆)はダンピング不要ですり切り一杯 |
粉(コーヒー豆)がバスケットの真ん中に凝縮しすぎているから | 粉(コーヒー豆)はバスケットを左右に揺らして端まで行き渡らせる |
火加減が強すぎるから | 火加減はマキネッタの底部からはみ出さない弱火にする |
マキネッタの締めが甘いから | 上部と下部(タンク)の接続を確認する |
粉(コーヒー豆)が接続部にはみ出ているから | マキネッタのバスケットからコーヒー豆がはみ出さないようにする |
マキネッタが爆発、と聞くと「怖い」と思うかもしれませんが、紹介している対策は誰でもかんたんにできることばかり。
小さな対策で安全に使えば、コーヒーのレパートリーが広がり、今よりおうちカフェやアウトドアで過ごす時間が楽しくなりますよ。
マキネッタのある暮らし、一緒に楽しみましょう!
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