直火式エスプレッソメーカー・マキネッタとは?|おすすめ機種や他のマシンとの違いも紹介

当ページのリンクには広告が含まれています。
直火式エスプレッソメーカー・マキネッタとは?|おすすめ機種や他のマシンとの違い

直火式エスプレッソメーカーとも呼ばれるマキネッタに関する疑問が解消できます。

マキネッタのよくある疑問

  • マキネッタでつくるコーヒーは「エスプレッソ」なの?
  • エスプレッソマシンとマキネッタの違いは?
  • パーコレーターとマキネッタの違いは?

似たようなコーヒー抽出器具が多く「実際どうなの?」と気になる存在、マキネッタ。

わたしはビアレッティ社のマキネッタを2種類使っていますが、かんたんにエスプレッソ風のコーヒーができるので、カフェラテやアフォガードなどのスイーツを毎日のように楽しんでいます。

実際に使ってみて「もっとたくさんのコーヒー好きさんにマキネッタの存在を知ってもらって、活用して欲しい」「あなたのコーヒーライフの質をワンランクアップさせてほしい」と思うようになったので、マキネッタについて発信をしています◎

この記事では、マキネッタとエスプレッソの違いや「どんな人におすすめか」「美味しくいれるコツ」まで紹介しますね。

それでは「直火式エスプレッソメーカー・マキネッタとは?|おすすめ機種や他のマシンとの違い」について紹介します。

タップできる目次

マキネッタとは?できるコーヒーは「エスプレッソ」とどう違うか

マキネッタとは、イタリアで生まれた直火式のコーヒーメーカー。別名「モカポッド」とも呼ばれています。

マキネッタとガスコンロがあればエスプレッソ風のコーヒーがかんたんに作れるので、お家カフェがしたい人、キャンプでコーヒーを楽しみたい人、エスプレッソやカフェラテが好きな人にぴったりなコーヒーメーカーです。

さて、このマキネッタ、つくれるコーヒーがエスプレッソ「風」なんです。マキネッタを生み出したビアレッティ社は「モカコーヒー」と名づけています。

マキネッタでできるモカコーヒーとエスプレッソの違いは下記の通りです。

項目モカコーヒー
(マキネッタ)
エスプレッソ
濃いコーヒーとても濃いコーヒー
濃度さらりとしている
クレマはほぼない
とろりとしている
クレマが特徴
かかる気圧1〜2気圧平均9気圧
作り方直火式電気式

エスプレッソよりかかる気圧が低い分、濃さと濃度に違いがあります。とはいえ、ハンドドリップや通常のコーヒーメーカーでは作れないようなエスプレッソに近い味のコーヒーが、マキネッタだと「かんたんに!」つくれるのが魅力です。

fuwari

イタリアでは一家に一台マキネッタがある!と言われているそうです

マキネッタとエスプレッソマシンの違い

エスプレッソやカフェラテ好きさんは、マキネッタとエスプレッソマシン、どちらがいいか迷いますよね。

そこでマキネッタとエスプレッソマシンの違いをまとめました。

項目マキネッタエスプレッソ
マシン
作り方直火式電気式
できるコーヒーエスプレッソ風本格的なエスプレッソ
使える場所家でも外でも基本は据え置き
価格約3,000円〜
サイズによる
約30,000円〜
機種による
お手入れかんたんメンテナンス必要

エスプレッソマシンは3万円〜10万円程度で家庭用の人気機種が購入できます。わたしが働くコーヒー焙煎所のオーナーの話によると、エスプレッソマシンは奥が深く、沼にハマってしまうと大変だそう。業務用はすうひゃくまんえん!が当たり前の世界です。

エスプレッソマシンは3種類ある

エスプレッソマシンは3種類ある

エスプレッソマシンは「半自動タイプ」「全自動タイプ」「カプセル式タイプ」の3種類あります。

半自動タイプ・エスプレッソマシン

半自動タイプは「タンピング」というエスプレッソの味を決める作業を手動で行うタイプのエスプレッソマシンです。

代表的なマシンはデロンギのデディカなどです。

※リンクからAmazonで商品を確認できます

メリット
デメリット
  • コーヒー粉の調整で自分好みの味を追求できる
  • エスプレッソマシンの中ではお手頃価格が多い
  • 毎回粉のセットが必要で「めんどくさい」と感じるかも
  • 粉の入れ方によって味が変わる

タンピングとは、エスプレッソ用のコーヒーフィルターに粉を押し固めながら水平にならす作業のこと。コーヒー粉を隙間なく詰め、かかる圧力を一定にならすのが美味しいエスプレッソをつくるコツ。

fuwari

エスプレッソを「つくる過程」が好きなコーヒー好きさんにおすすめ!

全自動タイプ・エスプレッソマシン

全自動タイプはコーヒー豆とお水を用意すれば、あとは機械がすべて自動で高圧力をかけて美味しいエスプレッソをつくってくれます。

代表モデルはデロンギのマグニフィカSなど。マグニフィカSはエスプレッソだけでなく「カフェジャポーネ」機能でいわゆる「普通のコーヒー」もつくれるので人気があります。

※リンクからAmazonで商品を確認できます

メリット
デメリット
  • お手軽に本格的なエスプレッソがつくれる
  • 誰でも同じ味のコーヒーがつくれる
  • 価格が高いものが多い
  • 機種によりメンテナンスが複雑
fuwari

エスプレッソやカフェラテを気軽に、でも本格的な味を楽しみたい!という人におすすめ

カプセル式・エスプレッソマシン

カプセル式エスプレッソマシンは、コーヒーカプセルを使用してエスプレッソを抽出するタイプのエスプレッソマシンです。

ネスプレッソが有名です。

※リンクからAmazonで商品を確認できます

メリット
デメリット
  • とにかくかんたんにエスプレッソがつくれる
  • カプセルの種類を選べばいろんな味が楽しめる
  • 1杯あたりのコストは高め
  • 専用のカプセルが必要
fuwari

短時間でお手軽にエスプレッソを楽しみたい人、毎回違う味を選びたい人におすすめ

マキネッタとパーコレーターとの違い

キャンプをはじめとしたアウトドアでコーヒーを入れるときに人気があるマキネッタとパーコレーター。

どちらも直火式で、形も似ているコーヒーメーカーですが、一言で説明するならマキネッタは「エスプレッソ風」のコーヒー・パーコレーターは「ドリップ風」のコーヒーができる、という違いがあります。

項目マキネッタパーコレーター
作り方直火式直火式
仕組みお湯が下から上へ噴き上がる力を利用してつくる噴き上がるお湯を何度も循環させてつくる
エスプレッソ風ドリップコーヒー風
特徴一定の味ができやすい経過時間で濃さが変わる
パーコレーターのしくみ

マキネッタは、下部のタンクに入れたお水が沸騰するときにがコーヒー粉の入ったバスケットを通過し、一気にコーヒーを抽出する仕組み。

対してパーコレーターは、ポットの中で噴き上がるお湯を何度も循環させて、少しずつコーヒーを濃くしていく仕組みです。

マキネッタと同じく火加減など美味しくするコツが必要で、愛すべき「ちょっと手間のかかる可愛いコーヒーメーカー」です。

fuwari

マキネッタとパーコレーター、どちらも似ているけど「コーヒーができる仕組み」と「出来上がる味」に違いがあるね!

マキネッタがおすすめできる人

エスプレッソマシンやパーコレーターとの違いを含め、マキネッタがおすすめできる人はこんな人です。

エスプレッソやカフェラテが好き

マキネッタは「エスプレッソ風」のモカコーヒーがつくれます。

わたしも愛用していますが、弱火で火にかけた後は4〜5分程度見守るだけで苦味が凝縮された美味しいコーヒーが楽しめます。

お家カフェ気分をさらに高めたいときは、ミルクフォーマーを使うとかんたんに「ふわふわ・もこもこのカフェラテ」ができますよ!

エスプレッソ「風」でもOK!

マキネッタがあればアフォガードのようなエスプレッソを使ったスイーツもかんたんにつくれる

マキネッタはガスの直火でつくるコーヒーなので、気圧は最大でも2気圧ほど。平均9気圧かけてつくる「ほんもののエスプレッソ」はつくれません…

  • それっぽくても、ハンドドリップでつくるコーヒーよりエスプレッソに近ければOK!
  • カフェラテでほろ苦さを味わえれば嬉しい!
  • エスプレッソマシンほど大きなものは置く予定がない

こんな人に向いています。

家で本格的な味を楽しみたいけど予算に限界がある

エスプレッソマシンは安いものでも3万円ほど。10万円以上するマシンもたくさんあります。

  • まずはお手軽なマキネッタから試してみたい
  • 大きなコーヒーメーカーを置く予定はない
  • でも家でもエスプレッソやカフェラテを楽しみたい

マキネッタは安いもので3,000円程度から購入できます。わたしはイタリアの老舗メーカー「ビアレッティ」のマキネッタを使っていますが、3カップのサイズで4,000円台で購入できました。

ただし注意点があり、マキネッタはサイズ選びが重要です。「2カップ用なら毎回2カップ分つくる」必要があり、「大は小を兼ねる」ができません。毎回つくる量をイメージして選んでくださいね!

アウトドアでも使えるエスプレッソマシンが欲しい

マキネッタはアルミ製で軽く、3カップのサイズでも380gと軽いので、キャンプやピクニックなどのアウトドアでも手軽に持ち運んで使えます。

ひとつ持っていれば、あなたのコーヒーライフの質がワンランクアップできますよ。

わたしもマキネッタを持ち出して、アウトドアでのコーヒー体験をしたいなと密かに企んでます。おひとりさまキャンプの発信をしているYouTubeを見たりしてワクワク…!

ソロキャンの様子が楽しそうで気になっているYouTube

画像:YouTubeより引用、ご本人の承諾あり

メンテナンスがかんたんなエスプレッソマシンがいい

マキネッタは難しいお手入れは不要。「育てるコーヒーメーカー」と言われており、洗剤を使わず「水洗いするだけ」でOKです。

洗剤で洗わず水洗いにとどめることで、コーヒーの油分でアルミがコーティングされていき、回数を重ねるごとに味が安定していきます◎

ひとつだけポイントを挙げるなら、アルミは水滴の跡が白い斑点のように残りやすいので、洗った後にキッチンペーパーでさっと拭き上げてあげるとキレイなツヤ感をキープできますよ。

fuwari

水滴の跡が残ること自体は、害はないので大丈夫です!

マキネッタのおすすめ機種【ビアレッティ編】

マキネッタのイチオシメーカーは、老舗イタリアの「ビアレッティ」のもの。素材や機能の違いで大きく分けると4種類あります。

種類熱源バルブ素材
モカエキスプレスガス直火式従来アルミ
ヴィーナスガス直火式従来ステンレス
ブリッカガス直火式特殊(約3気圧)アルミ
モカインダクションIH従来上部アルミ・下部ステンレス

ビアレッティのマキネッタは定番のモカエキスプレスをベースに、さらに3種類が展開されています。

  • 素材をステンレスに→ヴィーナス
  • 特殊バルブで3気圧に→ブリッカ
  • 熱源がIH対応に→モカインダクション

迷ったときのおすすめモデルはモカエキスプレス!

  • 80年以上変わらないデザイン・構造で愛されている信頼感
  • サイズが豊富で自分に合った大きさが選べる
  • アルミ製で軽く取り扱いがかんたん

ビアレッティのマキネッタの種類についてもっと詳しく知りたい!という人は、4種類の違いや選び方をまとめているので参考にしてみてくださいね。

エスプレッソ風のコーヒーをマキネッタで美味しくするためのコツ

マキネッタでエスプレッソ風のコーヒーを美味しくいれるコツは5つあります。

  • コーヒー豆の挽き方は中細挽きにする
  • 挽いたコーヒー粉をぎゅうぎゅうに押し込めない
  • 水の量は適量にする
  • マキネッタ底部をはみ出ない弱火をキープ
  • 豆は深煎り豆がおすすめ◎
fuwari

特にエスプレッソマシンとマキネッタの美味しくするコツの大きな違いは、コーヒー粉を詰める密度!

エスプレッソマシンは「タンピング」といってコーヒー粉を押し込めるようなプロセスが必要。
ですが、マキネッタでタンピングをすると、お湯が通過するときに圧力がかかりすぎて吹きこぼれ(爆発)の原因になります。

わたしも過去にマキネッタを爆発させてしまったことがあります。「スプーンで軽くポンポンとならす」程度でOKなので気をつけましょう。

マキネッタでコーヒーを美味しくいれるコツは他にも全部で12こあります。マキネッタをもっと使いこなしたいという人はぜひ参考にしてみてくださいね。

直火式エスプレッソメーカー・マキネッタに関するよくある質問

エスプレッソ風のコーヒーがつくれるマキネッタに関して、よくある質問をまとめました。

マキネッタはどこで買える?

安く買うならAmazonがおすすめ。セール価格になっていることが多いです。

実店舗だと百貨店のキッチン雑貨セレクトショップなどでも購入できます。

パーコレーターとマキネッタの違いは?

1番大きな違いは出来上がるコーヒーの味です。

マキネッタはエスプレッソ風、パーコレーターはドリップコーヒーの味が仕上がります。

エスプレッソマシンとマキネッタの違いは?

かかる気圧が違います。

エスプレッソマシンは平均9気圧、マキネッタは1〜2気圧かけて濃いコーヒーを抽出します。

マキネッタの仕組みは?

マキネッタ下部のタンクに入れた水が沸騰するとき、水蒸気が上部に移動し、バスケット内に入ったコーヒー粉を通過することでエスプレッソ風のコーヒーが一気に抽出されます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

祖父の代からコーヒー好きの家庭に育つ。
母と叔母が姉妹で経営していた喫茶店のお手伝いをした経験あり。
UCCコーヒーアカデミー・ベーシックコース修了。

休日はカフェや焙煎所を巡ったり、お家でコーヒーをたててのんびり過ごすのがしあわせなひとときです。

コメント

コメントする

タップできる目次